コンタクトレンズをつけたまま寝てしまい、ドロッとしたものが…アメーバ性角膜炎の可能性は？

コンタクトレンズをつけたまま寝てしまうと、様々なトラブルが起こる可能性がありますね。ご心配されている通り、アメーバ性角膜炎もその一つです。しかし、ご安心ください。ドロッとしたものが必ずしもアメーバ性角膜炎を意味するわけではありません。まずは落ち着いて、状況を整理していきましょう。

ドロッとしたものの正体、可能性を探る

コンタクトレンズをつけたまま寝てしまった場合、目やにがレンズに付着し、それがドロッとした状態になっている可能性が高いです。通常、睡眠中は目が乾燥し、角膜を保護するために目やにが多く分泌されます。コンタクトレンズがその目やにを吸着し、レンズを外す際に一緒に出てくるのです。

特に、長時間コンタクトレンズを装着していた場合や、睡眠不足、体調不良などによって目やにの分泌量が増えていると、よりドロッとした状態になることがあります。殺菌用石鹸で手を洗っていても、目やに自体は水分を含んでいるため、粘着性のある状態になることも珍しくありません。

しかし、可能性として考えられるのは目やにだけではありません。

* **タンパク質や脂質の付着**: コンタクトレンズの素材によっては、涙液中のタンパク質や脂質がレンズ表面に付着し、ドロッとした状態になることがあります。これは、レンズの洗浄不足や、レンズの素材、使用期間などにも影響されます。
* **コンタクトレンズの劣化**: 長時間装着したり、適切なケアを怠ったりすると、コンタクトレンズ自体が劣化し、表面が剥がれたり、変質したりすることがあります。この場合、レンズから剥がれた物質がドロッとしたように見える可能性があります。

アメーバ性角膜炎の可能性は？

もちろん、ご心配されているアメーバ性角膜炎の可能性も完全に否定できません。アメーバ性角膜炎は、アカンサモエバというアメーバが角膜に感染することで起こる病気で、重症化すると視力障害につながる可能性があります。しかし、アメーバ性角膜炎は、コンタクトレンズをつけたまま寝たことだけが原因ではありません。

アメーバは水道水などに存在することが知られており、コンタクトレンズの洗浄液や保存液に混入し、感染するケースがあります。特に、水道水でレンズを洗浄したり、保存液を適切に管理しなかったりすると、感染リスクが高まります。

今回のケースでは、殺菌用石鹸で手を洗ってからレンズを外しているとのことですので、直接アメーバが接触した可能性は低いと考えられます。しかし、念のため、眼科を受診することをお勧めします。

眼科受診のポイントと、具体的なアドバイス

眼科を受診する際には、以下の点を医師に伝えましょう。

* コンタクトレンズをつけたまま寝てしまったこと
* レンズを外した際にドロッとしたものが付着していたこと
* コンタクトレンズの種類と使用期間
* 洗浄・保存方法
* 普段の目の状態

医師は、ドロッとしたものの成分を検査し、必要であれば角膜の状態を詳しく調べます。早期発見・早期治療が重要なので、少しでも不安を感じたら、すぐに受診しましょう。

明日からできる工夫

* **コンタクトレンズの装着時間を守る**: コンタクトレンズは、長時間装着すると酸素不足になり、目に負担がかかります。指定された時間内で使用しましょう。
* **適切な洗浄と保存を行う**: コンタクトレンズの洗浄と保存は、感染症予防に非常に重要です。必ず、指示通りに洗浄・保存を行いましょう。
* **コンタクトレンズをつけたまま寝ない**: これは鉄則です！寝る前には必ず外しましょう。
* **定期的な眼科検診を受ける**: コンタクトレンズを使用している方は、定期的に眼科を受診し、目の状態をチェックしてもらいましょう。

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