強度近視で視力が出ない！ハードレンズの度数と見え方の改善策

30年間もハードレンズと付き合ってきたベテランの方からのご相談、大変ありがたく思います。 -10.5という強い近視、そして長年のハードレンズ使用…その経験からくるお悩みは、多くの強度近視の方々が抱える共通の課題でもあります。 「度が出ない」という状況、そして将来への不安…ご心配な気持ち、よく分かります。

まずはご安心ください。必ずしも「ずっと見づらいまま」というわけではありません。 視力が出にくい原因を解明し、適切な対応をすることで、見え方の改善は十分に期待できます。

視力が出にくい原因を探る

視力検査で0.8までしか視力が出ない原因はいくつか考えられます。

* **角膜の形状変化:** 年齢とともに角膜の形状が変化することがあります。特に40代ともなると、加齢による角膜の変形や、長年のハードレンズ装着による影響も考えられます。
* **眼軸長:** 近視は眼球の前後方向の長さ（眼軸長）が伸びることで起こります。強度近視の場合、眼軸長が非常に長く、レンズによる屈折矯正だけでは限界がある場合があります。
* **乱視の発生・悪化:** これまで乱視が軽微だった場合でも、年齢とともに乱視が悪化している可能性があります。
* **その他眼疾患:** 白内障や緑内障などの眼疾患が潜んでいる可能性も否定できません。

これらの可能性を調べるためには、精密な検査が不可欠です。 単なる視力検査だけでなく、角膜形状を詳細に測定する角膜トポグラフィ検査や、眼軸長を測定する検査などが必要になります。

具体的なアドバイス：専門医への受診が最優先

まず、眼科医の受診をおすすめします。 特に、長年ハードレンズを使用している方は、定期的な眼科検診が非常に重要です。 眼科医は、上記の検査を行い、見えにくい原因を特定し、最適な処方箋を作成してくれます。

単に「度数を強くする」だけでは解決しない場合もあります。 例えば、乱視がある場合は、乱視に対応したレンズが必要になりますし、角膜の形状変化が大きい場合は、より高度なレンズ設計が必要となるかもしれません。

ハードレンズ以外の選択肢も検討してみましょう

ハードレンズに30年も慣れていると、他のレンズへの変更は抵抗があるかもしれません。しかし、近年のコンタクトレンズ技術の進歩は目覚ましく、ハードレンズ以外の選択肢も検討する価値があります。

* **ソフトレンズ:** 酸素透過性の高いソフトレンズであれば、ハードレンズに比べて装着感が良く、快適に過ごせる可能性があります。ただし、強度近視の場合、レンズの厚みや直径に制約がある場合もあります。
* **多焦点レンズ:** 年齢とともに近視だけでなく老眼も進行してくる可能性があります。多焦点レンズは、近距離と遠距離の両方に対応できるため、快適な視界を得られるかもしれません。
* **オルソケラトロジーレンズ:** 夜間装着することで、日中は裸眼で良好な視力を得られる方法です。ただし、すべての強度近視の方に適しているわけではありません。

これらの選択肢について、眼科医と相談しながら、自分に最適なものを選ぶことが重要です。

通販サイトの活用と注意点

「コンタクトレンズなび」のような通販比較サイトは、レンズの種類や価格を比較するのに役立ちます。しかし、レンズの処方は必ず眼科医によるものであることを忘れないでください。通販サイトでレンズを購入する際は、処方箋に基づいて注文することが不可欠です。

通販サイトをうまく活用するコツ

* 複数のサイトを比較検討し、価格や配送方法などを確認しましょう。
* レビューなどを参考に、レンズの評判や使い心地を確認することも有効です。
* 初めてのレンズ購入の場合は、少量の購入から始めるのも良いでしょう。

安心して選べるポイント

* 適切な処方箋に基づいて注文すること。
* 信頼できる販売業者を選ぶこと（認証マークの有無など）。
* 返品・交換の対応を確認しておくこと。

30年間もハードレンズと付き合ってきた経験は、今後のレンズ選びにおいても大きな財産となるでしょう。 眼科医との連携を密にし、自分に最適なレンズを見つけ、快適な視生活を取り戻してください。 諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。