コンタクトレンズと眼鏡、どちらも視力矯正のために使うものなのに、同じ度数なのに掛け心地や見え方が違うなんて、不思議ですよね？ 実は、この違いは「視力」と「見え方」の微妙なズレに原因があるんです。今回は、コンタクトレンズと眼鏡の度数について、よくある疑問を解消していきましょう！

コンタクトレンズと眼鏡、なぜ度数が同じじゃない方がいいの？

眼鏡屋さんでコンタクトと同じ度数の眼鏡を作ると目が疲れると言われた…というお悩み、よく耳にします。 確かに、店頭で少しだけ試着した時は大丈夫だったのに、後で疲れるというのは、なんでだろう？って思いますよね。

その理由は、大きく分けて2つあります。

1. 焦点距離の違い

コンタクトレンズは眼球の表面に直接装着するため、焦点距離が短くなります。一方、眼鏡は眼球から数センチ離れた位置にあるため、焦点距離が長くなります。同じ度数でも、焦点距離が異なることで、眼球への負担が変わるんです。コンタクトレンズに慣れていると、眼鏡の焦点距離が長いため、ピント合わせに目が苦労し、結果として疲れやすくなってしまうんですね。

2. 瞳孔間距離の違い

眼鏡を作る際に重要なのは「瞳孔間距離（PD）」です。これは、左右の瞳の中心間の距離のこと。コンタクトレンズは左右の瞳孔にそれぞれレンズがフィットするので、PDを気にする必要がありません。しかし、眼鏡の場合はPDが正確でないと、左右の視界にズレが生じ、眼精疲労の原因になります。 眼鏡屋さんでは、精密なPD測定を行い、それに合わせたレンズを作成します。もしかしたら、店頭で試着した際は、正確なPDでなかったかもしれませんね。

コンタクトレンズの方がすっきり見えるのはなぜ？

コンタクトレンズの方がすっきり見えると感じるのは、視界の広さや歪みの少なさ、そして何より「裸眼に近い感覚」だからです。眼鏡はレンズとフレームの存在が視界を遮るため、どうしても視野が狭く感じることがあります。また、レンズの厚みや歪みも、見え方に影響します。

一方、コンタクトレンズは直接眼球に装着されるため、視界の歪みが少なく、より自然でクリアな視界が得られます。これは、まさに「裸眼に近い」感覚と言えるでしょう。

コンタクトと同じ度数の眼鏡は作らないの？

必ずしもコンタクトと同じ度数の眼鏡を作らない、というわけではありません。しかし、多くの場合、眼鏡の度数はコンタクトレンズの度数より少し弱めに調整されることが多いです。これは、先ほど説明した焦点距離の違いや、眼鏡による視界の歪みを考慮した上で、眼精疲労を軽減するためです。

眼鏡屋さんによっては、コンタクトレンズの処方箋を元に、眼鏡の度数を調整してくれるところもあります。 もし、コンタクトレンズと同じ度数で眼鏡を作りたい場合は、必ず眼鏡屋さんと相談し、自分の目の状態や使用状況を詳しく説明することが大切です。

明日からできる！ 眼精疲労対策

眼鏡とコンタクトレンズを使い分ける際に、眼精疲労を軽減するための具体的な対策をいくつかご紹介します。

* **眼鏡は、長時間使用する際はこまめな休憩を挟む:** 長時間の使用は眼精疲労の原因になります。30分～1時間ごとに休憩を取り、遠くの景色を見たり、目を閉じたりして目を休ませましょう。
* **コンタクトレンズと眼鏡の使い分けを明確にする:** 例えば、パソコン作業は眼鏡、外出はコンタクトなど、用途別に使い分けることで、それぞれの負担を軽減できます。
* **適切な照明環境を整える:** 暗い場所や強い光の下での作業は眼精疲労を招きます。適切な明るさの照明で、目を保護しましょう。
* **ブルーライトカット眼鏡の検討:** パソコンやスマホからのブルーライトは、眼精疲労の原因となります。ブルーライトカット眼鏡を使用することで、眼精疲労を軽減できる可能性があります。
* **定期的な眼科検診:** 目の健康状態を維持するために、定期的な眼科検診を受けましょう。

通販サイトをうまく活用するコツ

コンタクトレンズの通販サイトを利用する際には、価格だけでなく、販売店の信頼性や顧客対応の良さも確認することが大切です。 レビューを参考にしたり、問い合わせ対応の迅速さを確認したりすることで、安心して購入できるサイトを選ぶことができます。また、初めて利用するサイトでは、少量のレンズを購入して試してみるのも良いでしょう。

安心して選べるポイント

コンタクトレンズを選ぶ際には、自分の目の状態に合ったレンズを選ぶことが一番重要です。 度数だけでなく、BC（ベースカーブ）やDIA（レンズ直径）なども確認し、自分に合ったレンズを選びましょう。 もし、不安な点があれば、眼科医やコンタクトレンズ販売店に相談することをおすすめします。